東京工業大学(2024年10月から東京科学大学)の学校推薦型選抜の令和7年度募集要項が7月9日に公表された。
理学部での募集が廃止になり、生命理工学院のみでの実施になる。募集人員は一般枠15人、女子枠15人。
総合型選抜との違い
- 各高校で推薦できるのは2名までという制限が付く。
- ニ段階選抜ではなく、共通テスト成績、推薦書、調査書、志望理由書、学修計画書(女子枠のみ)の内容を総合的に評価して合格者を決める。
合否のポイント
推薦書記載要項から考えて、日本生物学オリンピック本戦出場か、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会参加(ポスター発表を含む)、あるいはそれに準ずる活動実績が求められそうだ。共通テストボーダーラインは82-83%ではないかと思う(総合型選抜よりは低くなるはず)。
2024年度の日本生物学オリンピック予選が7月に実施されたが、受験者1,812名、本戦出場80名の狭き門。SSH生徒研究発表会参加の方がチャンスはある。
2024年度入試結果(生命理工学院)
一般枠
志願者57→合格者16
女子枠
志願者48→合格者15
志願者倍率は一般枠3.6倍、女子枠3.2倍とそれほど高くはない。
東工大に進学する生徒が毎年いる高校の上位40番目だったとする(高1の終わり時点)。理系7割、文系3割と仮定すると28人が競争相手として残る。このうち、生命系に行く人は2割と仮定すると5−6人が残る。推薦書記載要項が想定している活動実績があれば(高2で実績を作ることができれば)、推薦を得るチャンスはありそうだ。
しかし、神奈川県の公立高校でSSH生徒研究発表会に確実に参加できるのは横浜サイエンスフロンティア高校ぐらいしかない。自分が活躍してポスター発表をゲットしたい。