公立ルートを行く

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厚木高校の教育課程・大学合格実績・入試難易度(2025年度版)

 厚木高校の2024年度大学合格実績は、前年度よりも良かった。高校入試の方は、最終倍率が1.38倍(前年度は1.21倍)となり、入試難易度は上昇した。

 以下、教育課程表の特徴、大学合格実績、入試難易度の順に見ていきたい。

 

 厚木高校は、1902年に神奈川県立第三中学校として開校した伝統校である。昭和15年に制定された校歌が歴史を感じさせる。「相州健児」はいい響きだ。

 

教育課程の特徴

 高1では、理数科目を優先する(数IA、理科基礎3科目)。その代わりに歴史総合を履修しない(これはデメリット)。SSHに係る科目(総合的な探究の時間を代替)として、エンジニアリング(プログラミング)とヴェリタスIを履修する。

 SSH指定校のメリットの一つは、高1の間に文系理系の選択をじっくり考えることができる点だと思う。

 

 高2でも理数科目を優先する。数IIBCと化学は必修で、物理または生物を選択履修する。そして歴史総合がようやく登場する。SSHに係る科目として、ヴェリタスIIを履修する。

 

 高1、高2の2年間で、選択科目は高1の音楽/美術と高2の物理/生物だけであり、国公立大学受験を前提にしている。国公立大学文系志望の生徒にとっては、数学と理科の履修が高2で一応完了するのは大きい。

 

 高3で文系理系に分かれる。文系コースで日本史探究または世界史探究を選択履修する。

 理系コースの生徒は社会の探究科目を履修しない。本当は、高2で全ての生徒が日本史探究か世界史探究を受けたいところだが、理科の進度を優先するデメリットがここで出る。

 

 まとめると国公立大学受験を前提にした教育課程である。SSH指定校なので理系度が強いが、実は国公立大学文系志望者にとってもメリットが大きい。高1、高2で選択科目が少ないことは、自由度が低くなる一方で、生徒の絆を強くするのではないかと思う。

 

2024年度大学合格実績

※2025年度用「神奈川県高校受験案内」が出たら、卒業生数と浪人率がわかるので、微修正する。

 

難関国公立大学合格者数51人(現役46)

難関国公立大学合格率 13.0%
(浪人率12.3%)

 2023年度は35人(現役28)であったので、かなり増えた。

 

難関国公立大学と準難関国公立大学の定義については以下をご参照:

大学合格実績は三つの指標で評価する(2024年版) - 公立ルートを行く

 

準難関国立大学合格者数39人(現役39)

難関・準難関国公立大学合格率 22.9%

 2023年度は46人(現役40)であった。合格者が全員現役生というのは凄いが、準難関国立大学に合格する既卒生がいないのか?とも思う。

 

国公立大学合格者数142人(現役137)

国公立大学合格率 36.1%

 2023年度は144人(現役127)であった。

 

 2023年度は東大合格者数6人(現役5)の印象が強く、2024年度の東大合格者数は1人(既卒1)であったので、そこだけ見ると大学合格実績が下がったように見える。しかし、一橋(2→6)、筑波(4→10)、医学部(2024年度6人)の合格者が増えたことにより、難関国公立大学合格率は上昇した。

 国公立大学合格者数に占める現役の割合が非常に高い。殆どの生徒が合格確率の高い大学を受験するのだと思う。

 一浪は有力な選択肢(1年間で3,000時間の学習時間を獲得できる)なので、ここまで現役志向が強くなくても良いのではないかとも思う。まぁそうは言ってみたものの、国公立大学に現役で137人も合格するって立派である。

 

高校入試難易度

※2025年度用「神奈川県高校受験案内」が出たら追記する予定。

 

 厚木高校の入試倍率が上昇した要因として、湘南高校の難化と柏陽高校の入試選考基準(学力検査の比率を上げた372型を採用)が影響したと思う(前年の東大合格6人のインパクトが強かったこともあるだろう)。2023年度入試までは柏陽>厚木=川和だったが、2024年度入試で柏陽と厚木の入試難易度が接近した可能性がある。