昨年、「大学合格実績は二つの指標のバランスで評価する」と題した記事を書いた。
<二つの指標>
難関国公立大学現役合格率
国公立大学現役合格率
既卒生を含めた合格率に変更する
今回、この指標の中にある「現役」の二文字を外す。一浪することで1年間3000時間の学習時間を獲得して、自分が行きたい大学を目指す戦略はありだと思うからだ。
分子は既卒生を含めた合格者数とし、分母は卒業生数×(1+浪人率)とする。また、難関国公立大学の範囲を少し広げる:
<難関国公立大学>
北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州、東京工業、一橋、筑波、神戸、広島、国公立医学部
神戸大学はやはり加えるのが妥当だろう。また、スーパーグローバル大学トップ型に指定されていた広島大学も加える。浪人率は時期がズレるが、「神奈川県高校受験案内」(声の教育社)に掲載されている情報を使って計算する。
3つめの指標を加える
以下の大学を準難関国立大学とし、難関・準難関国公立大学合格率を3つめの指標とする。
<準難関国立大学>
横浜国立、千葉、東京農工、電気通信、東京外語
東京都と神奈川県の公立高校の大学合格実績を評価するローカルな指標。
三つの指標はこうなる:
難関国公立大学合格率
難関・準難関国公立大学合格率
国公立大学合格率
湘南高校の場合
(旧)難関国公立大学現役合格率 24.0%
(旧)国公立大学現役合格率 36.6%
(新)難関国公立大学合格率 26.2%
(新)難関・準難関国公立大学合格率 35.1%
(新)国公立大学合格率 39.6%
浪人率28.6%
湘南高校の既卒生は、一浪戦略に成功していることが見てとれる。また、難関・準難関国公立大学以外の国公立大学の合格者が少ないことがわかる。