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生成AIの普及で大学受験の小論文は成り立つのか

 2024年5月、エヌビディア(Nvidia)が第1四半期の決算を発表し、売上高が前年同期の3.6倍になった。売上高は260億ドルである。

 AI向けGPUで市場を独占しているとはいえ、この規模の会社で売上高が3.6倍になるのは信じ難い。爆発的なAI投資が行われていることを物語る。

 

 2024年5月、マイクロソフトが開発者向け会議の場で、生成AIの新たなサービスを発表した。生成AIが同社のWeb会議システムTeamsで会議の司会進行を務め、議題の管理やメモの作成を行うというのである。

 司会進行役や議事録を取る人がいらなくなるのか。

 

 2024年5月、グーグルが開発者向け会議の場で、検索サービスに生成AIを本格的に導入することを発表した。、文章で質問を入力すると、生成AIが知りたいことを調べて回答をまとめてくれるというのである。

 教育分野への影響は大きそうだ。

 

 アップルは、2024年秋に発売するiPhone16シリーズに生成AIを搭載するとのニュースも最近見た。アップルの開発者向け会議は6月前半に予定されている。

 全てのスマフォに生成AIが搭載される日は近そうだ。他の人よりも生成AIを使いこなすことによるアドバンテージは3年以内に消滅するのではないかと思う。

 

 大学受験の小論文とか、成り立つのだろうか。お題になりそうなテーマを片っ端からAIに調べてもらい、それを元に仕上げることにより、小論文対策の効率が飛躍的に上がるのではないかと思う。学校推薦型・総合型選抜で提出する志望理由書等での活用も始まっているだろう。

 グループワークの重要性が増すのではないだろうか。話が少しそれるが、新卒採用より中途採用の方が難しい(ハズレの確率が高い)。中途採用ではグループワークを使えない。

 

 英検1級の試験への影響もありそうだ。2次試験のスピーチのお題になりそうなテーマをAIに作ってもらえば良いのである。「英語で2分、ノン・ネイティブ仕様で」みたいな条件指定すらできるようになったら、これはまずい。