総合型・学校推薦型選抜
電気通信大学は、理工学部に特化した国立大学である。東京農工大学と同じくらい地味なイメージがある。学部生の数は約3,300人と小規模である(農工大の方がわずかに大きい)。 しかし、京王線調布駅から徒歩5分のところにキャンパスがあり、この点は首都圏…
今回は、東京農工大学の入試制度を見ていきたい。 工学部の募集人員(2024年度入試) 一般選抜(前期)272一般選抜(後期)187SAIL入試 29学校推薦型選抜 33 計521人 一般選抜(後期)の募集割合35.9%は、横浜国大(理工学部)、電気通信大とほぼ同水準(30…
千葉大学は、情報・データサイエンス学部を2024年4月に開設する。 理系度100%のデータサイエンス学部の登場 これまでに、滋賀大学、横浜市立大学、一橋大学のデータサイエンス学部を見てきたが、これらの3つの学部は入試の面では文系学部に属する。それに…
前編では、千葉大学園芸学部の概要と一般選抜の内容を取り上げた。後編では、園芸学部の総合型選抜と園芸産業創発学プログラム選抜にフォーカスする。 総合型選抜 募集人員: 園芸学科 5応用生命化学科 4緑地環境学科 9 チェックポイント①募集人員は全体の15…
横浜国立大学都市科学部フォーカス編もいよいよ最終回だ。今回は、環境リスク共生学科の一般選抜と総合型選抜の内容を見ていきたい。 環境リスク生学科が求める学生像 環境リスク共生学科が求める学生像は以下のとおり: 「複雑で多様化した環境リスクに対し…
後編では、横浜国立大学都市科学部の都市社会共生学科と環境リスク共生学科の2つの学科にフォーカスし、一般選抜と総合型選抜の内容を見ていきたい。今回は都市社会共生学科を取り上げる。 都市社会共生学科が求める学生像 都市社会共生学科が求める学生像…
国立大学の総合型選抜とは一体何なのか。確かなのは、一般選抜での個別学力検査(2次試験)を受けないことである。これに代わるものとして、提出書類、小論文、プレゼンテーション、面接などで受験者の基礎学力及び資質を評価する。しかし、難関国立大学に…
学校推薦型選抜は、高校の推薦を受けて大学に出願する入試制度で、指定校制と公募制の2つの種類がある。指定校制の場合、大学の指定校から推薦を受けて出願すれば、高い確率で合格できる。自分の通う高校が指定校になっていることが大前提。また、高校内で…
今回から、高校生のAさん(女子)が登場する。Aさんは文系・理系どちらの科目も得意なんだけど、理系科目が超得意なBくん(同級生の男子)と一緒に勉強しているので、数学・理科の難問勝負ではBくんに敵わないと内心では思っている。 以下、工学部と基礎工学…
これまでに以下の大学の学校推薦型・総合型選抜の概要を見てきた。同じ大学でも学部によって内容はかなり異なる。それぞれの学部が求める学生が異なるからだ。本ブログでは、主にデータサイエンス学部、理学部、工学部、農学部の入試制度を取り上げてきた。 …
大阪大学は、東大、京大に次ぐ超難関国立大学であり、同大学の総合型・学校推薦型選抜はきっと狭き門だと思うが、とにかく見てみる。 先ずは、募集人員の概要からスタートする。 募集人員(2024年度入試) 一般:一般選抜総合:総合型選抜学推:学校推薦型選…
いよいよ名古屋大学の学校推薦型選抜の概要を見ていきたい。大学入学共通テスト(以下、共通テスト)を課さないタイプ(文学部)と共通テストを課すタイプ(文学部以外)があるが、共通テストを課すタイプをを取り上げる。 今回は、筑波大学の学校推薦型選抜…
前回は、東北大学のAO入試 II期の概要を見た。結論としては、一般選抜との間で評価ポイント上の本質的な違いはないというものであった。 今回は、前回と同様に理学部と工学部に絞って、AO入試 III期の概要を見ていきたい。 AO入試 III期は、大学入学共通テス…
東北大学は、THE日本大学ランキング(Times Higher Education)で第1位(4年連続)に選出されている。また、政府が創設した10兆円規模の大学ファンドで、2023年9月に支援第1号に選ばれている。まさに日本トップレベルの研究大学である。そして、全募集人…
前回は、九州大学の総合型選抜Iを概観した。教育学部あるいは共創学部を目指しているなら、チャレンジに値する入試制度だと思った。さて、今回は同大学の総合型選抜IIを見ていきたい。 総合型選抜IIの選考方法 総合型選抜IIは、大学入学共通テスト(以下、共…
九州大学の総合型選抜の募集人員は旧帝の中では多い。総合型選抜には、総合型選抜I(大学入学共通テスト利用なし)と総合型選抜II(同利用あり)がある。今回は、総合型選抜Iの概要を見ていきたい。この入試制度を実施するのは教育学部と共創学部の2学部だ…
前編では、北海道大学の入試制度に関して、以下の特徴があることがわかった。 一般選抜(後期日程)の募集人員が多い。 一般選抜(前期日程)では、総合入試(文系、理系)での募集が主体。※総合入試は1年次に学部を決めない募集形式 総合型選抜の募集人員…
国内トップ10にランクされる国立大学の中で、公立ルートを行く生徒が本気で目指したい第1候補は筑波大学だと思う。同大学の入試制度は時代を先取りしているからだ。しかし、旧帝国大学(北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州)もやはり気になる。 …
今回は、東京都立大学の一般推薦入試を見ていきたい。 学校推薦型選抜の概要 同大学の学校推薦型選抜には以下の種類がある。一般推薦入試指定校推薦入試高校特定型特別推薦入試都立工科高校等特別推薦入試 今回は取り上げない3つの推薦入試について簡単に触…
前回は、東京都立大学の沿革や特徴(個人的に注目している点)について書いた。今回は、同大学の入試制度のうち、一般選抜を見ていきたい。 大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の得点率75%をベースライン(基準値)として考えていきたい。公立上位校の…
東京都立大学は、少しややこしい変遷をたどっている。東急東横線に「都立大学」という駅があるが、東京都立大学の前身である旧東京都立大学(1949年開学)があった場所である。この旧東京都立大学が1991年に八王子市南大沢に移転し、東横線に駅名だけが残っ…
筑波大学は、国内有数の国立大学である。Times Higher Educationが発表する「THE 日本大学ランキング」で第9位にランクインしている。今回は、同大学の学校推薦型選抜を見ていきたい。 特徴その①大学入学共通テストが課されない 入試日程 出願書類提出期間…
今回は、東工大女子枠(総合型選抜)の概要を見ていきたい。 女子枠(学校推薦型選抜)については以下の記事を参照: 東工大の女子枠はチャンス到来を告げる(学校推薦型選抜編) - 公立ルートを行く 女子枠(総合型選抜)の概要 第1段階選抜は大学入学共通…
東京工業大学(以下、東工大)は、2024年度入試から「女子枠」を設置する。 女子枠設置の狙い 同大学の「令和6年度学校推薦型選抜(理学院、生命理工学院)学生募集要項」の中に、「女子枠設置に託した思い」と題した説明がなされている。一番重要と思われ…
一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部は、2023年に新設された学部である。国立大学文系最高峰の一橋大学がこの文理融合型の学部を創設したことの意味は大きいと思う。今回は同学部の学校推薦型選抜の中身を見ていくが、出願要件が非常に厳しい。 学校推…
滋賀大学は、2017年に国内初のデータサイエンス学部を創設した。同学部は、琵琶湖の畔の彦根キャンパス内にある。 以下の記事を参照: データサイエンス学部は文理融合型で時代の最先端を行く - 公立ルートを行く 総合型選抜I【オンライン講座受講型]の概要…
横浜市立大学データサイエンス学部(2018年創設)は、この分野の先駆者である。今回は、同学部の学校推薦型選抜と総合型選抜を見ていきたい。 以下の記事を参照: データサイエンス学部は文理融合型で時代の最先端を行く - 公立ルートを行く 指定校制学校推…