教育・学び
今年最後は、2023年教育分野の5大ニュースを取り上げたい。私の勝手なセレクションであることについては、ご容赦願いたい。 1. 高校・大学の授業料無償化 今年、高等教育費の負担軽減策(子育て支援策)が相次いで発表された。 8月25日、大阪府は大阪府民に…
他人の意見は参考にならない 小学生の我が子に中学受験をさせるか? 中学受験の専門家の意見は参考にならない。結局、多くの小学生に中学受験をしてもらわないと商売にならない。ネット掲示板の意見はもっと参考にならない。中学受験賛成派と反対派に真っ二…
小学校時代の英会話スクール 小学校時代に英会話スクールに通わせるべきかどうか、正解はわからない。我が子(娘)の場合は、英会話に慣れることを目的として、一軒家の英会話スクールに通わせた。ハロウィンパーティやクリスマスなどの行事もあり、英語圏の…
私はいわゆる「観る将」*1である。藤井聡太棋士が2016年にプロデビューしてから、2023年10月11日に王座を獲得して史上初の八冠になるまで、藤井棋士の対局を abemaTVや将棋アプリで観戦してきた。 北斗神拳2000年の歴史で最強の男がケンシローなら、将棋400…
中学2年の国語の授業で、「クマゼミ増加の原因を探る」(以下、「クマゼミ」)を習う。元京都大学教授の沼田英治先生の研究成果だ。 小4の学習テーマ「ごんぎつね」は小学生を深い学びへと誘うが、中2の「クマゼミ」は中学生を科学的探究へと誘う。 小4で…
少し前の話になるが、子供(娘)が中学生になって生物に興味を持つようになったので、何の気なしに「ゾウの時間 ネズミの時間」(著者は本川達雄東京工業大学名誉教授)をアマゾンで買って渡した。1ヶ月ぐらいして、読むのに随分苦労していたので、自分で本…
公立ルートは子供が親に決めさせた 私は、子供(娘)が生まれたときから小学1年生になる頃までは、子供に私立中学を受験させるつもりであった。SAPIXの前を通る度に「いずれここに通わせることになるなぁ」と思っていたのである。しかし、子供が小学1年生に…
ブルーバックスの対象読者は誰なんだろう ブルーバックスは、講談社が刊行している一般読者向けの科学シリーズである。「子供から大人まで楽しめる」というのがキャッチコピーだが、本当のところ、ブルーバックスの対象読者は誰なんだろう? 学校の勉強では…
半導体を巡る世界規模の戦いが勃発した二つの要因 2021年頃から、半導体を巡る議論が活発になり、これをテーマにした本を良く見かけるようになった。「半導体戦争 世界最重要テクノロジーを巡る国家間の攻防」(クリス・ミラー著)は、本のタイトルが秀逸だ…
私は文系学部の卒業である。大学に入ってから、オプション理論(ブラック・ショールズモデル)に興味を持ち、数IAから勉強し直し、長〜い時間をかけて、線形代数、フーリエ変換、ベクトル解析などの本を読み、初等レベルの量子力学の本に辿り着いたところで…
2020年に新しい学習指導要領が小学校でスタートした。目指すのは「主体的・対話的で深い学び」だ。小学校の授業は想像以上に良いものになっている。 小学生が取り組む学習教材の中で、「ごんぎつね」は特別な位置を占めているように思う。兵十が狐のごんを銃…
いろんな個性の子供が集まった”小社会” 公立中学校の一番の魅力は多様性である。勉強のできる子・できない子、スポート万能な子・スポーツ音痴な子、性格の明るい子・暗い子(陽キャ・隠キャと言うらしい)など、いろんな個性の子供が集まった”小社会”であり…